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カメラのメーカーはどう選ぶ? 5つのマウントの違いを数字で見る

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「どのメーカーがいいですか」という質問の答えは、たいてい「どのマウントを選ぶか」です。ボディは数年で買い替えますが、レンズはその倍は使います。しかもマウントが違うレンズは基本的に付きません。

この記事では、各マウントに現在どれだけのレンズがあり、どこまでの焦点距離をカバーしているかを、当サイトが公式サイトから集めた仕様データで比べます。

本数は、2026年9月時点で各メーカーの公式サイトに現行品として載っているものを当サイトが収録した数です。生産終了品と、一部のサードパーティ製レンズは含みません。実際の選択肢はこれより多くなります。

マウント別に見たレンズの選択肢

マウントレンズ本数うち単焦点焦点距離の幅いちばん明るいレンズ最軽量
Sony E151本72本8〜800mmF1.267g
Lマウント67本38本10〜600mmF1.258g
Canon RF65本33本5.2〜1200mmF1.2120g
FUJIFILM X55本30本8〜600mmF1.084g
Nikon Z50本27本12〜840mmF0.95125g
マイクロフォーサーズ30本13本7〜400mmF1.270g
FUJIFILM GFX(中判)20本13本19〜500mmF1.7335g

数字だけ見ると Sony E が突出します。これは他社(TAMRON、SIGMA)のレンズが早くから出そろったためで、同じ焦点距離でも価格帯の選択肢が多いという意味になります。

ただし本数は「自分が使う1本があるか」とは別の話です。レンズ一覧でマウントを絞り込み、必要な焦点距離が埋まっているかを見るほうが確実です。

各マウントの性格

Canon RF

フルサイズと APS-C が同じマウントです(APS-C専用は RF-S と表記され、当サイト収録で17本)。焦点距離の幅は 5.2mm のデュアルフィッシュアイから 1200mm まで、収録した中でいちばん広い範囲をカバーしています。超望遠は RF200-800mm や RF600mm F11 など、比較的手の届く価格帯の選択肢がある点が特徴です。

Nikon Z

F0.95 の NIKKOR Z 58mm Noct を頂点に、単焦点の描写に振った製品が並びます。望遠は 180-600mm と 800mm があり、野鳥や飛行機にも対応します。APS-C(DX)は10本と多くはありませんが、Z50II や Z30 と組み合わせる入門の構成は揃っています。

Sony E

本数と価格帯の幅がいちばん広いマウントです。ボディも当サイト収録で18機種と最多で、フルサイズ(14機種)と APS-C(4機種)が同じマウントに同居します。他社レンズが多いぶん、同じ焦点距離を「純正の高い方」と「他社の安い方」から選べます。

FUJIFILM X

収録55本のうち53本が APS-C 専用です。フルサイズ用レンズを APS-C ボディに付けると大きく重くなりますが、X マウントは最初から APS-C 専用に設計されているため、システム全体が小さくまとまります。中判の GFX も同じメーカーが持っていて、上位に進む道が用意されています。

Lマウント(Panasonic / SIGMA / Leica)

3社が共同で使う規格です。Panasonic のボディに SIGMA のレンズをそのまま付けられます。収録67本のうち、SIGMA のレンズが多くを占めます。動画の機能に厚みがあるのも特徴で、当サイト収録の Panasonic のボディはいずれも V-Log に対応しています。

マイクロフォーサーズ

センサーが小さいぶん、同じ画角のレンズが軽くなります。望遠側の負担がいちばん小さいシステムです。収録30本のうち、単焦点が13本。当サイトでは Panasonic のみ収録しています(OM SYSTEM は、規約上の理由で収録していません。サイトについてを参照)。

ボディの幅

メーカー収録機種画素数の幅連写の最大質量の幅
Sony181210〜6680万30コマ/秒343〜743g
FUJIFILM151774〜10200万40コマ/秒240〜2000g
Canon142410〜4500万40コマ/秒356〜1115g
Nikon142088〜4575万20コマ/秒405〜1340g
Panasonic122030〜4430万75コマ/秒346〜1164g
SIGMA32460〜6100万18コマ/秒422〜446g

連写の最大値は電子シャッターでの数値です。メーカーによって測定の条件(AF追従の有無、記録画質)が違うので、そのまま優劣にはなりません。実際に比べるときは比較ツールで条件ごとの数値を並べてください。

なお、Canon と Nikon は手ブレ補正の段数を仕様表に載せていないため、当サイトのデータでは空欄になっています。補正機構がないという意味ではありません。

選ぶ順番

  1. 撮りたいものを決める。子どもの運動会、風景、飛行機、料理、動画。ここが決まらないと何も決まりません。
  2. 必要な焦点距離を出す。運動会なら200〜400mm、風景なら16〜70mm、料理なら35〜50mmの近接。
  3. その焦点距離のレンズが、各マウントにいくらであるかを見る。ここで選択肢が絞られます。
  4. 重さを確認する。持ち出さなくなる原因のほとんどは重さです。レンズ一覧で質量を並べられます。
  5. ボディは最後。同じマウントならあとから替えられます。

乗り換えのコスト

マウントを変えると、レンズを全部買い替えることになります。ボディだけ比べて数万円の差で悩むより、レンズ資産のほうがはるかに大きな金額です。

  • いま持っているレンズの本数と金額を出す。3本以上あるなら、乗り換えの実質コストは10万円単位になります。
  • アダプターで済むかを確認する。同じメーカーの一眼レフ用レンズは、純正アダプターでほぼ問題なく使えます。他社マウントへの変換は制約が出ます。
  • 売る前に査定を取る。手元の機材がいくらになるかで判断が変わります。買取の記事にまとめました。
  • 迷うなら店頭で握る。手の大きさやメニューの相性は、実機を持てばすぐ分かります。

よくある質問

結局どこが「いちばん」ですか

用途によって変わるので、ひとつには決まりません。強いて言えば、選択肢の多さでは Sony E、超望遠の価格帯では Canon RF、システムの小ささでは FUJIFILM X とマイクロフォーサーズ、動画では Lマウント、という傾向はあります。

メーカーで画質は変わりますか

同じセンサーサイズ・同じ画素数なら、写る情報量に大きな差はありません。違いが出るのは色の作り方(メーカーの絵づくり)と、レンズの描写です。JPEGで撮って出しの色を重視するなら、店頭で同じ被写体を撮り比べるのがいちばん早い判断方法です。

APS-C から始めて、あとでフルサイズに移れますか

Canon RF、Sony E、Nikon Z は同じマウントなので、ボディだけ替えれば移れます。ただし APS-C 専用レンズはフルサイズで使うと画角が制限されます。FUJIFILM X から移る場合はマウントごと変わります。