この2社は、ミラーレスでも一眼レフ時代と同じく「純正で揃えるシステム」です。他社レンズが豊富な Sony E と比べると、どちらも選択肢の数では下がりますが、そのぶん組み合わせの迷いは少なくなります。
ここでは当サイトが公式サイトから集めた仕様データで、2つのマウントを並べます。
本数は2026年9月時点で公式サイトに現行品として載っているものを収録した数です。生産終了品と一部のサードパーティ製レンズは含みません。
結論
- 焦点距離の幅と望遠の入り口の軽さは Canon RF。5.2mmの魚眼から1200mmまで。100-400mmが635g、600mm F11が930g。
- 単焦点の明るさは Nikon Z。F0.95のNoctを筆頭に、大口径の単焦点が並びます。180-600mmの一本で済む超望遠も強い。
- ボディの数はほぼ互角。Canon 14機種、Nikon 14機種。APS-C はどちらも4機種。
レンズを種類別に
| 種類 | Canon RF | Nikon Z |
|---|---|---|
| 単焦点 | 31本 | 25本 |
| 広角ズーム | 11本 | 4本 |
| 標準ズーム | 6本 | 6本 |
| 標準〜中望遠ズーム | 3本 | 4本 |
| 望遠ズーム | 9本 | 4本 |
| 超望遠ズーム(400mm以上) | 3本 | 5本 |
| マクロ(等倍前後) | 1本 | 2本 |
| 合計 | 65本 | 50本 |
| うち APS-C 専用 | 17本 | 10本 |
広角ズームは Canon が11本に対し Nikon が4本。建築や星景で広角側を細かく選びたいなら、Canon のほうが選びやすい構成です。反対に超望遠ズームは Nikon が5本と多く、180-600mm や 600mm f/6.3 のような「1本で完結する」選択肢があります。
望遠:軽さの Canon、明るさの Nikon
| Canon RF | 質量 | Nikon Z | 質量 |
|---|---|---|---|
| RF100-400mm F5.6-8 IS USM | 635g | NIKKOR Z 28-400mm f/4-8 VR | 725g |
| RF600mm F11 IS STM | 930g | NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S | 1,245g |
| RF800mm F11 IS STM | 1,260g | NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S | 1,435g |
| RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM | 1,370g | NIKKOR Z 600mm f/6.3 VR S | 1,470g |
| RF200-800mm F6.3-9 IS USM | 2,060g | NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR | 2,140g |
Canon の F11 単焦点は軽さと価格を優先した設計で、明るさを捨てています。Nikon の 400mm f/4.5 は 1,245g で F4.5。同じ「軽い超望遠」でも狙いが違います。暗い時間や室内が多いなら Nikon、日中の屋外が中心で荷物を減らしたいなら Canon、という分かれ方になります。
28-400mm(Nikon)は1本で広角から超望遠までカバーします。旅行に1本だけ持つ、という使い方ならこの選択肢は Canon にはありません。
単焦点の明るさ
いちばん明るいレンズは、Canon が F1.2(RF45mm F1.2 STM、RF50mm / RF85mm の F1.2 L)、Nikon が F0.95(NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct、マニュアルフォーカス)です。実用域では、どちらも F1.2 クラスが揃っています。
数の上では Canon 31本 / Nikon 25本。Nikon は f/1.8 S シリーズの評価が高く、価格と描写のバランスで選ぶ層に向きます。Canon は VCM シリーズ(14mm / 20mm / 24mm / 35mm / 50mm / 85mm の F1.4)が動画も意識した新しい系統です。
ボディの幅
| Canon | Nikon | |
|---|---|---|
| 収録機種 | 14 | 14 |
| 画素数の幅 | 2410〜4500万 | 2088〜4575万 |
| いちばん軽いボディ | 356g | 405g |
| いちばん重いボディ | 1,115g | 1,340g |
| 連写の最大 | 40コマ/秒 | 20コマ/秒 |
連写の数字は Canon が上に見えますが、Nikon は「ハイスピードフレームキャプチャー」という別枠の高速撮影(JPEGのみ)を持っていて、当サイトでは条件がそろわないため採用していません。同じ土俵で比べるなら、メカシャッターと電子シャッターの数値を比較ツールで確認してください。
個別の比較ページもあります。EOS R6 Mark III と Z6III、EOS R5 Mark II と Z8、Z9 と EOS R1。
用途別の向き
| 撮るもの | 向く | 理由 |
|---|---|---|
| 風景・星景(広角が要る) | Canon RF | 広角ズーム11本。魚眼から選べる |
| 野鳥・飛行機(1本で完結) | Nikon Z | 180-600mmや600mm f/6.3 |
| 野鳥・飛行機(軽さと予算) | Canon RF | F11単焦点と100-400mm |
| 旅行に1本だけ | Nikon Z | 28-400mm(725g) |
| ポートレート | どちらでも | F1.2クラスが両方にある |
| 手持ちのFマウント資産がある | Nikon Z | FTZアダプターで使える |
| 手持ちのEFレンズ資産がある | Canon RF | EFアダプターで使える |
よくある質問
手ブレ補正はどちらが強いですか
当サイトのデータでは比べられません。両社とも仕様表に補正段数を載せていないためです。カタログや製品ページには記載があるので、気になる機種はそちらで確認してください。
一眼レフのレンズは使えますか
使えます。Canon は EF→RF、Nikon は F→Z のアダプターが純正で用意されています。AFの速度は組み合わせによりますが、実用になる範囲です。手持ちのレンズが多いほど、同じメーカーに残る意味が大きくなります。
中古で揃えるならどちらが有利ですか
どちらも流通量は十分にあります。一眼レフ時代のレンズまで含めるなら、EF・Fともに玉数が多く、アダプター前提なら費用を抑えられます。買取の記事に、下取りに出すときの考え方をまとめました。